裏千家茶道短期大学の歴史は1979年、千 玄室大宗匠(裏千家茶道短期大学学長)が親善文化使節として訪中され、裏千家の中国との文化交流の礎を築かれたことに始まります。以来、裏千家の中国訪問は実に100回を超え、「青年の船」、文化交流団の派遣、学究者・留学生の招聘受入れなど多岐にわたる文化交流を深めてきました。さらに、千 玄室大宗匠は天津商業大学教授に就任し、茶道講座を担当するなど、中国での茶道の普及に努めてきました。このような実績の積み重ねが、やがて、中国における、茶道を通じた日本文化研究のための大学設置を求める声へと結びついていきました。そして、中国側の要請を受け、本学は1994年9月に、裏千家と天津商業大学の合弁により、千 玄室大宗匠を学長として開学する運びとなりました。

  その後、1996年、中国の新法制定により本学は改めて中国初の合弁短大として認可を受けました。新法では「学長は中国人に限る」と規定されていますが、千 玄室大宗匠の中国での博士号取得及び天津市名誉市民などの功績が高く評価され、特例として引き続き、学長就任が認められました。

  さらに、1998年より、従来1年間であった日本人対象の留学生課程を2年間に拡充。講義内容など、より一層の充実を図り、日中文化学科として新たにスタートしています。2004年には、開学10周年を迎え、記念論文集『日本茶道論』を上梓し、日中両国の研究者から高い評価を受けています。


年  月 出      来      事
1979年11月
(昭和54年)
中国政府よりの招聘を受け、千 玄室大宗匠(当時家元)は、親善文化使節として中国を初めて訪問。ケ小平副総理(当時)と会見され、裏千家の中国との文化交流の礎を築く。この親善使節団を第1次とし、以後100回を超える交流使節団が訪中。
1980年7月
(昭和55年)
中国へ向けた初めての青年の船、「日中友好文化交流第3回裏千家青年の船」が、天津・北京・上海・蘇州を訪問地として就航。北京の人民大会堂では、李先念国務院副総理(当時)をはじめとする中国側政府要人出席のもと、日中友好大茶会を開催。

1984年7月
(昭和59年)
「日中友好文化交流第4回裏千家青年の船」が、天津・北京・青島を訪問地として就航。
1987年7月
(昭和62年)
「日中友好文化交流第5回裏千家青年の船」が、天津・北京・上海を訪問地として就航。
1991年5月
(平成3年)
第44次茶道裏千家友好訪中団。
天津商業大学茶室「清風庵」茶室披き。
1994年9月
(平成6年)
裏千家と中国・天津市の天津商業大学と共同による日中合弁初の天津商業大学裏千家茶道短期大学が開校。
千 玄室大宗匠が学長に就任。
千 玄室大宗匠は人民大会堂で胡錦涛閣下と会見、胡閣下は裏千家茶道短期大学開学に大きな期待を寄せられる。


1996年4月
(平成8年)
裏千家茶道短期大学に第1期日本人留学生が入学。
1996年6月
(平成8年)
千 玄室学長は天津市の名誉市民の称号を受けられると共に、同市外事弁公室顧問に就任。
1996年6月
(平成8年)
「日中友好文化交流第7回裏千家青年の船」が、天津・北京・大連を訪問地として就航。
天津商業大学裏千家茶道短期大学開学初の卒業式。中国人第1期生卒業。北京・人民大会堂で開催された「裏千家茶道大会」に於いて裏千家茶道短期大学の茶席を設ける。
1996年6月
(平成8年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学茶道考察団(第1期中国人卒業生)を招聘。
1997年3月
(平成9年)
裏千家茶道短期大学日本人留学生第1期修了式。
1997年3月
(平成9年)
裏千家茶道短期大学に第2期日本人留学生が入学。
1997年6月
(平成9年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学茶道考察団(中国人第2期生)を招聘。
1998年3月
(平成10年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に日中文化学科(2年コース)が誕生。
第3期日本人留学生が入学。
1998年7月
(平成10年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学中国人第3期卒業生代表団が来日。
1998年8月
(平成10年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学オープンキャンパスを実施。
1999年4月
(平成11年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第4期日本人留学生が入学。
プレスクールが開講。
1999年8月
(平成11年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学新校舎「青雲館」落成。
1999年12月
(平成11年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学において日本より講師が出張して指導を行う「冬期集中講座」を開講。(集中講座制度の発足)
2000年4月
(平成12年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第5期日本人留学生が入学。
2000年9月
(平成12年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に中国内で初の中国人を対象とした日本料理学科を新設。
2001年4月
(平成13年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第6期日本人留学生が入学。
2001年6月
(平成13年)
「第100回記念茶道裏千家友好訪中団 第9回裏千家青年の船」が、天津・北京・大連を訪問地として就航、団員が大学を訪問。
千 宗室家元は江沢民国家主席と中南海で会見。

北京・人民大会堂で開催された「日中友好大茶会」に於いて裏千家茶道短期大学の席主を務める。




2002年4月
(平成14年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第7期日本人留学生が入学。
2002年5月
(平成14年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学大学寮に滞在し短期留学する「中国体験留学&ドミトリースティ」が始まる。
2002年9月
(平成14年)
千 玄室学長は、中国との文化交流の功績により「文化交流貢献賞」を受賞。
2003年3月
(平成15年)
千 玄室学長は中国芸術研究院の芸術顧問に就任。
2003年4月
(平成15年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第8期日本人留学生が入学。
SARS発生のため、日本人留学生は全員一時帰国。京都にて特別授業を再開。
2003年6月
(平成15年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学・日本料理学科修了の初の卒業生
2004年4月
(平成16年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第9期日本人留学生が入学。
2004年9月
(平成16年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学開学10周年記念論文集『日本茶道論』を刊行。
2004年9月
(平成16年)
天津にて第1回東アジア茶文化シンポジウム、第1回パネルディスカッション「東アジアの文化と平和」を開催。
2005年3月
(平成17年)
千 玄室学長は中国・人民大会堂で呉邦国・全国人民代表大会常務委員長(国会議長)と会見。
2005年4月
(平成17年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第10期日本人留学生が入学。
2005年5月
(平成17年)
千 玄室学長は訪日中の呉儀副首相と名古屋で会見。
2006年4月
(平成18年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第11期日本人留学生が入学。
2007年4月
(平成19年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第12期日本人留学生が入学。
2007年4月
(平成19年)
千 宗室家元は日本を公式訪問中の温家宝中国国務院総理(首相)に、京都市上京区にある京都迎賓館にて呈茶。
2008年4月
(平成20年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第13期日本人留学生が入学。
2008年4月
(平成20年)
千 玄室学長は茶道裏千家淡交会大連同好会(海外協会)10周年記念行事並びに大連外国語学院での茶室披きのため、中国・大連を訪問。
2009年3月
(平成21年)
北京市内の中日交流センター内に茶道裏千家北京活動センターが開設。センター内茶室「青交庵」は“両国の青年同士が茶をもって交流し合い、世界平和に貢献してほしい”との願いを込め、千 宗室家元が命名。
2009年4月
(平成21年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第14期日本人留学生が入学。
2009年4月
(平成21年)
千 玄室学長は、京都市左京区の「竹茂楼」において、日本政府の招待で来日中の李 長春中国共産党中央政治局常務委員一行に呈茶。
2010年4月
(平成22年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第15期日本人留学生が入学。
2010年5月
(平成22年)
中華人民共和国で開催された上海国際博覧会(上海万博)において茶道裏千家・国際友好交流茶会を開催。
2011年4月
(平成23年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第16期日本人留学生が入学。
2011年4月
(平成23年)
北京にて第6回東アジア茶文化シンポジウム、第6回パネルディスカッション-東アジアの文化と平和−を開催。
2012年4月
(平成24年)
天津商業大学裏千家茶道短期大学に第17期日本人留学生が入学。
2012年5月
(平成24年)
北京の人民大会堂にて日中韓3カ国の大学間交流プログラム「キャンパス・アジア」の開幕式が行われ、裏千家茶道短期大学・日本人留学生の代表2名が参加。
2013年3月
(平成25年)
天津市対外友好協会会長・天津市副市長 任学鋒氏より千 玄室学長に天津市人民友誼特別貢献賞が贈られる。
2013年3月
(平成25年)
日本人学生の最後となる天津商業大学裏千家茶道短期大学、第16期卒業式を開催。
2013年4月
(平成25年)
日本人学生の新規募集を停止し、休校に入る。