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学園だより

学園歳時記【かんなづき第2号】〜石清水八幡宮献茶式添釜〔菓子篇〕

平成24年10月6日(土)
「野点の薄茶席にふさわしく、季節に合ったものを」。石清水献茶式添釜の菓子を何にするか、49期生は1学期から思案を巡らせていました。「茶菓子」講義を担当する土本宗丘業躰からアドバイスをいただき、栗を使った菓子にしようと決めたのは7月のことです。それから夏休みをはさみ、ミーティングを重ね、茶席のテーマが「秋の野山」・「旅」に決まりました。道具の取り合わせと平行し、数種の菓子を試作。最終的に栗の茶巾しぼりが選ばれました。「山歩きの途中でひと休みし、峠の茶屋で気軽につまむ」、そんな素朴な雰囲気を目指し、色合いや食感はもちろん、大きさにも気を配りました。献茶式当日は本席(今日庵席)、拝服席、副席をすませて野点席を訪れる方が多いからです。
さて、いよいよ前日となり準備も大詰めです。菓子作りには49期生全員で当たりました。材料となる栗は3年生で丹波出身の木下聖也さんが地元から採ってきれくれたものです。およそ4キログラムの栗を少しずつ茹で、果肉を取りだし、すり鉢で根気強く摺ります。ほろ苦さが加わるよう渋皮をほどよく混ぜ、歯ごたえを楽しめるよう粒を残しました。別に炊いた白餡と混ぜ合わせ、ひとつひとつ丁寧に形づくり、300個余りが出来上がりました。
野点当日、栗の風味を引き立て、香りを楽しんでもらおうと、席へ運ぶ直前に焼き目をつけました。野山の風情を出すため民芸調の簡素な籠や盆が選ばれ、底には朴や柿の葉が敷かれました。やや深めの菓子器が席へ運ばれると、思わず中を覗き込む喫客も多かったようです。穏やかな陽射しのもと、「手づくりが何よりのご馳走」との声がたびたび聞こえてきました。

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