学園だより

学園歳時記【さつき第3号】〜新緑の東山ハイキング

平成24年5月11日(金)

5月11日(金)、茶道科1年生は朝から東山へハイキングに出かけました。5月上旬にしては肌寒く、早足で歩いても風が心地よく感じられる天候です。
集合場所の京阪出町柳駅から電車に乗り七条で下車。最初の目的地は、毎年成人の日に開催される「通し矢」で有名な三十三間堂です。正式名は「蓮華王院」。入母屋造り・本瓦葺きの本堂は南北の長さが120メートルにもなる壮観な建造物。千手観音坐像(国宝)を中心に左右500体の千手観音立像(重要文化財)が立ちならぶ様は息を呑むほどの迫力です。七条通をはさんで京都国立博物館が次の目的地。特別展覧会「王朝文化の華・陽明文庫名宝展」が開催中でした。宸翰、画賛、懐紙、屏風など近衛家に伝わる宝物の数々を鑑賞しました。庭園ではロダンの彫刻をまね、みんなで「考える人」のポーズ。博物館を出て七条通を東に歩き、東大路通を渡り、妙法院と知積院のあいだの通称「女坂」を上ります。桐蔭席脇の小径から渋谷(しぶたに)街道に入り、国道1号線下のトンネルをぬけると、その先は林に囲まれた山道です。一般の観光客には知られていないルートから目指すは清水寺。いよいよハイキングらしくなってきました。険しい山道をしばらく登り、ようやく到着です。さっそく茶店で昼食をとり、しばし休憩。音羽の瀧で身を清め、清水の舞台から京都市内を一望。
仁王門をくぐり清水寺をあとにし、石畳の産寧坂(三年坂) へ入り、二年坂、一念坂(一年坂)と順に坂道を下りていくと「ねねの道」につながります。高台寺を抜け最終目的地は八坂神社です。
瑞々しい青楓の季節、東山の観光名所や世界遺産を訪ねた今回のハイキング。全国各地から集まった1年生たちは修学旅行気分を味わったようです。


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