学園だより

学園歳時記【さつき第6号】〜茶懐石の基本を学ぶ−料理実習

平成24年5月21日(月)
「薫風自南来」。さわやかな陽気が続いています。前庭の木々の緑がいっそう濃くなってきました。
5月21日(月)午前、伊勢長本店より柴田隆先生、勝村太一先生をお迎えし、茶道科2年生と1年コースにとって初めての料理実習が行われました。茶懐石に馴染みの薄い学生が多いこともあり、だしのとり方や盛り付け方など、基本から教えていただきました。煮物椀は桜海老の真薯(しんじょう)です。おろした山芋を生地に加える「真薯」にたいして、「真預」や「真蒸」の漢字もあてられ、その違いについて学びました。焼き物は鱒の幽庵焼き。「幽庵」は江戸時代の食通としても名高い茶人、北村祐庵の雅号に由来しています。季節により「柚庵焼き」とも表します。

〈向附〉 鯛昆布〆 胡瓜 花穂紫蘇 山葵 加減酢
〈煮物椀〉 桜海老真薯 花うど 椎茸 たすき人参 三つ葉 実山椒
〈焼き物〉 鱒の幽庵焼き

最後に全員で試食。料理実習の楽しみの一つです。味や盛り付けについて感想を話しながら、和やかなひと時を過しました。2年生も1年コースも来月に控えた稽古茶事にむけ良い学習の機会となったようです。


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