学園だより

学園歳時記【さつき第7号】〜涼をさそう葛の菓子−製菓実習

平成24年5月22日(火)
園芸部が育てた紅山紫陽花が咲き始めました。床の間には蛍袋や仙台萩も見られるようになり、季節の移ろいを感じさせます。5月22日(火)、末富社長 山口富藏先生のご指導のもと茶道科3年生と研究科の製菓実習が行われました。今回は「葛まんじゅう」です。秋の七草の一つである葛はマメ科の多年草。根から採れる良質なデンプンをじっくり精製したものが本葛とよばれます。片栗や蕨粉とならび今や希少な食品となりつつあります。関西では奈良の吉野葛が有名です。同じく葛をつかった「氷室」や「水無月」は初夏を代表する和菓子です。旧暦の6月1日に行われていた禁中行事、「氷室の節会」について山口先生が詳しくお話しくださいました。
さまざまな形と色合いの葛まんじゅうがたくさん出来あがり、実技講師や事務所の職員、下級生たちにも振る舞われました。露地で摘まれた青楓が添えられ、透明な葛の瑞々しさが引き立っていました。


「学園歳時記」では四季折々のさまざまな行事や出来事を紹介します。
平成23年度の「学園歳時記」はこちら



ページの上へ