学園だより

研究科春期3か月コース・外国人研修コース修了式ならびに第1学期終業式

平成24年7月12日(木)
前夜からの雨が降りつづき断続的な大雨に見舞われた7月12日(木)、平成24年度研究科春期3か月コース・外国人研修コース修了式ならびに第1学期終業式が茶道会館にて執り行われました。千 宗室学校長・千 容子副校長はじめ業躰講師が出席し開式。研究科春期3か月コース5名と外国人研修コース4名の各代表者に修了証書が手渡されました。

学校長は告辞のなかで、「明日、私は献茶式のため和歌山県の熊野へ参ります。熊野本宮大社は、かつて熊野川の中洲に建てられていました。神職も参拝者も、誰もが腰まで水に浸かり、禊(みそぎ)をして参ったようです。そこまでしてお参りをしようとする人たちの強い想いが、その場所をより崇高なものにしたのでしょう。ひとつのものを追い求める強い気持ちが集まるという意味で裏千家学園も特殊な場です。皆さん方がこの学園に集い学ぶ姿は熊野本宮をお参りする人たちの姿と重なります。修了生の皆さんの今後はさまざまですが、この学園を志した時の強い気持ちを忘れずに、一人ひとりがその地に合った茶の湯の花を咲かせてくれることを願っています」と修了生に対して、ねぎらいと励ましの言葉が贈られました。

副校長からは、「短い期間ではありますが、皆さん方それぞれに成果を得られたのではないでしょうか。ゆっくりいろいろと考えて、これからの新しいステップを踏み出してください。裏千家学園で学んだこと、寮生活で得た経験が勉学の面でも生活の面でも皆さんのこれからに役立てられることを願っています。いつも元気に前向きに進んでいってください」と温かい励ましの言葉が掛けられました。また、在校生に対して、「学校を離れる長い休みの間に普段の寮生活では見えないことが見えるかもしれません。楽しく有意義に夏休みを満喫し、9月からまた元気に学園生活に臨んでください」と式辞が述べれられました。

最後に修了生を代表して安田由紀子さんが、「数え切れないほど沢山の思い出がよみがえります。裏千家学園で得た様々な感動と多くの方々との素晴らしい出会いが、これからも茶の道を精進していこうという決意につながりました。ありがとうございました」とお礼のことばを述べ、閉式しました。

式後、修了生は利休御祖堂をお参りし、無事に修了を迎えられたことを奉告。続いて、思い出の詰まった学園茶室にて実技講師らによる呈茶を受け、学園生活最後の一服を心ゆくまで楽しみました。

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