学園だより

課外通信〜園芸部新報[bull.1]

平成24年10月9日(火)
今年の夏は記録的な猛暑が続きましたが、それでも季節は移りゆくものです。長いあいだ床の間で花の主役をつとめた木槿が遂にその役目を終えようとしています。「秋の七草」に代表されるように、さまざまな山野草が咲き乱れる初秋。初夏とならんで彩り豊かな季節です。
連休明けの10月9日(火)の放課後、園芸部員の茶道科2年生、岩間恭子さんと田中萌さんが秋草を鉢植えしました。週末を利用して山歩きし、たくさんの野草を摘んできてくれました。そのなかから今回は野紺菊、桜蓼、花蓼、唐松草を鉢に植えました。控えめに小さな花をつける優しい秋草たち。床の主役を担うほどの存在感はありませんが、数種の草花と籠に入れられ、雄弁に秋を語ってくれることでしょう。
「草花がそれぞれの好む場所で自生している姿を見ました。これまでと違った視点から草花を捉えることができそうです。花を入れるときの参考にしたいと思います」と、山歩きの感想を田中さんが話してくれました。また、岩間さんは、「自分たちが稽古する茶室には、自分の手で育てた草花を入れたい」と小さな夢を語りました。

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