学園だより

学園歳時記【ながつき第4号】〜茶道科研修旅行〔後篇〕

平成25年9月20日(金)
昼食休憩には「たねや・彦根美濠の舎」を訪れました。 城下町の風情を再現した佇まいは濠端の景観をいっそう趣き深くさせています。自由時間には多くの学生がクラブハリエに立ち寄り、バウムクーヘンをお土産として購入しました。
次の目的地は膳所です。彦根インターから高速道路に乗り大津方面を目指します。琵琶湖ごしの比叡山は、ふだん京都側から見上げる険しい姿とは違い、穏やかな表情をしています。 瀬田東インターで下車すると、ほどなく膳所焼美術館に到着。膳所焼は小堀遠州指導のもと膳所城主・石川忠総により開窯された、いわゆる「遠州七窯」のひとつです。 美術館では初めに前ご当主夫人から膳所焼の起源と再興の歩みについてのお話を伺い、続いて素朴な菓子と薄茶のおもてなしをうけました。展示品の鑑賞に加え、工房や登り窯を間近に見学させていただきました。
今年は研修旅行に先立って、茶道科生全員にレポートが課せられました。1年生には膳所焼、2年生には井伊直弼、そして3年生には幕末の茶の湯。 それぞれのテーマで全員が研究成果を提出。代表者が取りまとめ再編集したうえで旅行前日に研究発表会が行われました。訪問地に関心を寄せ、予備知識を持って臨んだおかげで、実り多い学びの旅となったようです。

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