学園だより

学園歳時記【かんなづき第4号】〜炉風炉入替え

平成25年10月27日(日)
袷の着物が肌に心地よく感じられる気候になってきました。少しずつ冬が近づいているようです。 10月31日(木)の朝、塗り直しを終えたばかりの炉壇が届きました。学園は毎年、炉壇師・片田儀斎氏にすべての炉壇の塗り替えをお願いしています。
10月の末日は例年、大掃除と炉風炉の入替えが行われます。校舎内の清掃はもちろん、露地の草むしりや苔の手入れ、炭小屋では炭の整理など、 学生たちは持ち場に分かれて精を出します。裏庭では3年生の指示に従い、炉壇に灰が入れられました。 1年生や外国人研修生らが興味深く作業を見守ります。その後、手分けをして慎重に各茶室へ炉壇を運び入れました。
鮮やかな黄土色の炉壇が茶室におさまりました。日々の稽古とともに赤みを帯び表情を変える聚楽土の観賞も、炉の時季の楽しみのひとつです。

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