学園だより

学園歳時記【さつき第1号】〜宇治をたずねて

平成26年05月14日(水)

新茶の季節がやってきました。日増しに濃くなる青葉の香りがさわやかな風に運ばれてきます。 5月14日(水)茶道科2年と1年コースが抹茶のふるさと、宇治へ出かけました。 はじめに訪れたのは丸久小山園の製茶工場(宇治市小倉)。 茶の歴史や効用、製造工程を紹介するフィルムを鑑賞したあと覆下茶園で茶摘みを体験しました。 工場では茶葉がさまざまな機械に通され碾茶へ仕立てられる工程を間近で拝見。 見学の締めに新茶を試飲し、新鮮な香りとほろ苦さを楽しみました。

丸久小山園をあとにしJR宇治駅へ移動。昼食休憩をはさみ上林記念館を訪れました。 会長である14代上林春松氏の案内のもと往時の製茶用具や茶壺、書状や入日記などを拝見し宇治茶の歴史を学びました。
土産物屋や飲食店が軒をつらねる宇治橋通り商店街を抜け宇治橋をめざします。 西側のたもとから数えて3つ目の柱間に張り出した「三の間」で記念撮影。 毎年10月に「名水汲上の儀」が執り行われることで有名な茶の湯スポットです。

最後の目的地は宇治の代名詞、世界遺産の平等院です。 平成24年9月からおよそ2年をかけて大規模な解体修理が行われ3月末に完成。 鳳凰堂(国宝)の屋根は5万枚以上の瓦が葺き替えれ、柱の塗り直しには創建時と同じ顔料が用いられています。 拝観が再開されたばかりとあって修学旅行生や観光客でにぎわっていました。 きらびやかな極楽浄土の世界を模したとされる壮麗な阿弥陀堂。 水面に映る柱の丹色がひときわ鮮やかに見えました。


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