学園だより

学園歳時記【さつき第2号】〜誇りと情熱を胸に〜青年部ナショナルコンファレンス呈茶

平成26年05月16日(金)

5月16日(金)から3日間にわたり「淡交会青年部ナショナルコンファレンス2014」が開催されました。 国立京都国際会館(左京区宝ヶ池)にて初日の諸行事が行われ、全国から約600名の青年部会員が参加。 開会式に先立ち、近畿3ブロック合同席と裏千家学園席の2つの呈茶席が設けられました。
これまで青年部の祭典である全国大会と研修の「サマーコンファレンス」が隔年開催されてきましたが、 この二つを融合したのが今回のナショナルコンファレンスです。テーマは「誇りと情熱」。

大会テーマに添い、裏千家学園席では学園生としての誇りと情熱が表現されました。 床には「天共白雲暁」と「水和名月流」。 天と地の融和を謳う上の句・下の句の二句対を坐忘斎家元よりご染筆賜りました。 点前は本勝手と逆勝手の比翼点。茶杓はそれぞれ坐忘斎作の「玲瓏(れいろう)」と鵬雲斎大宗匠作「爽やか」。 真塗り長板に皆具、眉風炉や黒楽が格式をそなえる本勝手の点前座。宗家膝元で修道に励む学園生の姿に重なります。 一方、逆勝手の点前座は赤を基調にし、薄器や水指に海外の民芸品が見立てられました。 国内そして世界各地から集う同志の情熱を表現しています。 二組の取り合わせが大会テーマを表し、同時に書院の格調と侘びの風情が融合されました。

本勝手の長板総荘を茶道科2年生、逆勝手の運び点前を3年生が担当しました。 煙草盆はフィンランド製の絵具箱。菓子は聚洸製の薯蕷饅頭、銘は「若緑」。学園生により銀杏の葉が手描きされたヘギが懐紙にさりげなく挿んであります。

外国人研修コースも含めた学園生全員で受付や案内、席中の運びや裏方の仕事を分担。 学年・コースを越え一致協力して奏でるハーモニーが約300名の青年茶人をもてなしました。


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