学園歳時記【みなづき第2号】〜五大明王の引越し
平成26年06月11日(水)
登りはじめて1時間が経過。最後の難所、つづら折りの坂道に差しかかったとき、箪笥ふた棹ほどの大きな荷物とすれ違いました。 揃いのポロシャツを着た男性が10人がかりで慎重に運び下ろしています。
五大堂では中央の不動明王がすでに梱包を終えたばかり。軍荼利(ぐんだり)明王の光背を箱に収める作業の最中でした。 現場の指揮を執る学芸員の方から五大明王の由来や特徴について伺うことができました。
醍醐寺発祥の地である醍醐水の霊水をいただきリフレッシュした後、下醍醐を目指して下山しました。 醍醐道沿いの南門から境内に入り、仁王門や金堂、国宝の五重塔を拝観しました。
京都市内には珍しく、度重なる戦乱・大火による倒壊を免れた古い建造物を醍醐寺は多く遺しています。 国宝文化財の鑑賞に加え、ご本尊の引越という珍しい光景を目の当たりにした今回のハイキング。 水屋当番を司る3年生がお参りしたおかげで、下半期の裏千家学園も安泰隆昌となることでしょう。