学園だより

学園歳時記【みなづき第3号】〜表具に宿る心と技

平成26年06月19日(木)

カラ梅雨と言わないまでも、例年より雨の少ない6月です。19日(木)の午後、今年度第2回目となるオムニバス授業「茶の湯講座」が開催され、 外国人研修コースを含めた全校生が聴講しました。「茶の湯講座」は昨年度から導入された新しい授業形態です。毎回さまざまな分野の講師が専門性を活かした特色ある授業を行います。

今回の講師は裏千家出入りの職方、表具師・静好堂中島の中島実(なかじま みのる)氏です。掛軸の表装をはじめ襖や障子などの製作・補修といった表具全般の仕事を手掛けられています。裏千家学園も日頃から大変お世話になっている職人さんです。 はじめに2階教室で掛軸の種類や構造について詳しく解説していただきました。 続いて襖や障子の仕組みと特徴について教わり、表具に用いられる唐紙や和紙、引手などの建具を実際に手に取って見ることができました。

授業の終盤は1階茶室に会場を移動。襖や障子、腰張など茶室に欠かせない様々なものを生きた教材とししてひとつひとつ説明してくださいました。 学生たちは、「ふだん何気なく見ている表具に職人さんの卓越した技術と洗練された感性が込められてことを知りました」、 「掛軸だけでなく襖や障子も茶道具と同じように大切に扱い、後輩へ受け継いでいかなくてはならないと思いました」と感想を語りました。



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