学園だより

学園歳時記【むつき第2号】〜名物裂を鑑賞する

平成27年01月21日(水)

1月21日(水)の午後、今年度第8回目となる「茶の湯講座」を開講しました。『茶の裂地』と題した今回は講師に北村徳齋氏をお迎えしました。 正徳2年(1712年)創業の株式会社北村徳齋帛紗店は茶の湯に用いる帛紗の専門店。寺之内通に面し、女子寮(寺之内和心寮)の目と鼻の先にあります。 九代目当主である徳齋氏は取締役社長をおつとめです。名物裂の再現に努める一方、干支をあしらった織物の製作など新しい試みにも取り組んでおられます。

今回の茶の湯講座では書画カメラ(実物投影機)が初づかいとなりました。これは最新型のプロジェクターとともに公益財団法人京都私学振興会から昨年末に寄贈されたものです。 手元の資料を大きくスクリーンに映し出し、専用の電子ペンを使えば黒板のように直接書き込みもできる装置ということで、徳齋氏は夫人を助手に伴ってご出講になりました。

今回の講座のために徳齋氏はさまざまな帛紗や古帛紗を持参してくださいました。 前田家伝来の名物裂をはじめ、織や柄の異なる裂地が次々とスクリーンに映しだされ、細部まで手に取るように見ることができます。 徳齋氏の解説に耳を傾けながら、学生たちは興味深く見入っていました。

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