学園だより

学園歳時記【うづき第2号】〜賓主互換

平成27年04月24日(金)

桜の季節が足早に去り、前庭の主役は牡丹やツツジに変わりました。初夏を思わせる陽気となった4月24日(金)、新入生歓迎茶会が催されました。 席主は茶道科3年・2年生、みどり会在校生。朝から茶室や露地を清め水屋をととのえ、床と点前座をしつらえます。

日々の稽古や水屋当番の経験が十分に活かされ、準備はとどこおりなく進みました。一方、厨房では女子学生が菓子作りに精を出します。

今年は濃茶と薄茶の2席が設けられました。男子学生が濃茶席、女子学生が薄茶席を受け持ちました。 半東をつとめた3年の鈴木那美さんは「二年前、歓迎茶会に招かれ、先輩方の頼もしい姿に勇気づけれらたことを思い出します」と入学当初を振り返りました。

入学と同時に稽古を始めた1年生もいます。おぼつかない様子を見せながらも、客の所作を学ぶ好機となったようです。 「上級生の温かい想いが伝わるお席でした。その想いに応えられるよう頑張ります」、「来年は迎える側になれるか心配ですが、ひとつ目標ができました」と決意を語ってくれました。 上級生からの歓迎と応援のメッセージは新入生の心に確かに届いたようです。先輩から後輩へたすきが受け渡され、主客のリレーも続いて行きます。

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