学園だより

第3学期始業式

平成28年01月14日(木)
例年より暖かい年始が過ぎ、1月は中旬に差し掛かりました。肌を刺すような朝夕の厳しい底冷え。 ようやく京都らしい冬の空気に包まれています。 14日(木)、千 宗室学校長、千 容子副校長はじめ業躰・講師が出席し第3学期始業式が茶道会館にて執り行われました。

学校長は「昨年を振り返り、どれくらい誇りを持って茶の湯に向き合ったか、その誇りが驕りになっていないか自分を顧みるとともに、 ここで学んだことを社会でどう生かせるか考えながら最終学期に臨んで欲しい」と告辞。 副校長から「暖かく穏やかな正月を地元で過ごし、十分にリフレッシュされたことと思います。 とりわけ卒業を控えた皆さんには最後の学期を楽しんで大いに学んでください」と式辞が述べられました。

引きつづき茶道会館1階にて学校長のご厚意による初点が行われました。待合で川端道喜製の御菱葩が振る舞われ、いざ本席へ。 結び柳が飾られた床に淡々斎宗匠筆の「長生殿裏春秋富」。花入は坐忘斎家元作の一重切、銘は「徒然(つれづれ)」です。 曙椿と鶯神楽が新春の寿ぎに彩りを添え、飴釉の香合は干支の猿。同じく猿を地紋にあしらった広口釜。 大きな口から立ちのぼる湯気は身も心も温めてくれます。

始業式での学校長の訓示を噛みしめながら、学生たちは新年最初の濃茶を厳かに順服しました。




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