学園だより

登竜門

平成28年04月22日(金)

4月22日(金)、茶道科3年が中心となり席主をつとめ新入生歓迎茶会を催しました。 歓迎と応援の気持ちを込め、3年生が択んだテーマは「登竜門」です。 茶道科1年生、別科生(1年コース・研究科春期3か月コース)、外国人研修コース4月入学生あわせて36名が招かれました。

待合には鯉の画賛「三級浪高魚化龍」。本席に移ると、まず釣り舟の花入が目に止まりました。 入船から伸びる五色椿と山吹が、始まったばかりの航海の進路を指しているようです。 床には一行の「白珪尚可磨」が掛けられ、床脇には龍をあしらった青磁の香合。 どんな関門にも立ち向かい、向上心を忘れず上を目指してほしいとの想いが表現されています。

釜は透木の桜川。寿棚に載った水指は松が描かれた打出の小槌。 三ツ人形の蓋置は、学年やコースの垣根をこえ手を取り合う学園生の姿を象徴しているようです。 菓子は花見団子。こなし・すはま・きな粉を材料に、色も食感も異なる3色を手作りしました。

点心席では、春らしい食材をふんだんに盛り込んだ手作りの料理が振る舞われました。
〈献立〉
   向付…鯛平造り 莫大 山葵
   焼物…たけのこ醤油焼
   煮物椀…海老真じょう あおさ 大根 にんじん 木の芽
   八寸…からすみ 蕨
   酒…「鶴の声」佐々木酒造

先輩の力強い応援のメッセージを受け取った新入生たち。これから待ち受けるどんな難関も果敢に乗り越えていくことでしょう。

ページの上へ