平成28年度「裏千家学園サマースクール」開催報告

7月20日（水）・21日（木）、平成28年度サマースクールを開講しました。これまで長年にわたり学生・生徒を主対象にしてきましたが、 昨年より対象を社会人にまで広げ募集。今年も全国から高校生や社会人、59名が参加しました。

開講式に続いて「水屋の心得と実習」。茶室掃除デモンストレーションでは在校生がハタキや箒の扱いを模範演技。 受講生も講師の指導を仰ぎながら軸をかけ、花入を選び、花を入れます。水屋では諸道具の配置や扱い方を学びました。

午前中の実技では、お辞儀の仕方や帛紗捌きなどの割稽古。「基本をおろそかにしてはいけないと改めて実感しました」、 「ふだん気にしていないところまで細かくご指導いただき感激です」との声が聞かれました。

午後は参加者全員が一度ずつお点前。実技課目は薄茶平点前を中心に棚薄茶や濃茶点前。 一人ひとりの茶歴に合わせ、本人の要望に応じる形で実技を行いました。休憩時間には碾臼体験や露地の見学でリフレッシュ。

参加者からは、 「『すり足、吸いきり、湯返し。音もご馳走です』という先生の言葉が強く印象に残っています」、 「志を同じくする多くの方々との出会いが励みになりました」とさまざまな感想が寄せられました。