学園だより

観月茶会

平成28年09月17日(土)

9月17日(土)、茶道科生が席主をつとめ恒例の観月茶会を催しました。 1年コース・研究科・外国人研修コースが客となり、また、京都市内の大学・高等学校の茶道部員など一般の方々およそ60名をご案内しました。

厳しい暑さの残るなか、茶席は爽やかな秋の訪れを感じさせる取り合わせ。本席の床は耕月老師筆の『開門多落葉』。 虫籠花入に燕尾仙翁とエノコログサ。点前座には淡々斎好みの大内棚が据えられ、秋草蒔絵中棗と竹絵の水指。茶杓は卒業生の作。 菓子は3年生が中心となり試行錯誤を重ね、丹精こめて手作りした月見団子です。

お客様は三味線のしらべに促され別室へ移動。秋刀魚のおろし和えや里芋の衣かつぎなど秋の味覚が盛りだくさんの点心に舌鼓。 煮物椀には雲間の月に見立てた鱧真薯が浮かんでいました。ささやかながら心づくしのもてなしに客人はしばし蒸し暑さを忘れ、秋の夜長の風情に浸りました。

高校茶道部の生徒さんから「道具の取り合わせや客に対する心遣いなど多くのことを学び、励みになりました。 自分たちも素敵な茶会ができるよう、これからもいっそう精進していきます」との感想が寄せられました。




ページの上へ