学園だより

七夕茶会

平成30年07月06日(金)

連日の雨が続く中、7月6日(金)茶道科2年生が席主をつとめ七夕茶会を催しました。

記帳をすませ待合に入ると、床には大亀老師筆の『雨収山岳青』の軸が掛かり、2年生が願いをしたためた短冊がかざられていました。 菓子は桃を丁寧にペーストして餡を作った『桃のおしるこ』です。

茶席のテーマは「星の音」。 水はこのお茶会のために汲んできた市比賣神社(下京区)の天之真名井の水を使いました。 この名水は一願成就の井戸として信仰されているそうで、絵馬を掛け、ご神水を飲んで手を合わせると、一つの願い事が叶うと伝えられています。

1席目は葉蓋、2席目は洗茶巾と、席によって異なる涼しげな工夫がされていました。 正客の学園生には七夕にちなんだ短歌を詠んでもらうサプライズがあり、席が大いに盛り上がりました。

点心席では美しい点心が短冊を模した笹に盛られ、冷たい素麺と冷酒も振る舞われました。

2年生にとっては、自分たちで取り仕切る初めてのお茶会。 雨の中の爽やかな茶会に、客の学園生たちからも笑顔がこぼれていました。


掛物 大徳寺桃林老師筆『鐘聲聴両岸』
香合 琵琶
水指 クリスタル平水指
薄茶器 ぐい呑み(ガラス製)
茶杓 坐忘斎御家元作『玲瓏』
茶碗 井戸茶碗、ガラス茶碗
薄茶 上林春松詰『琵琶の白』

献立
鯛の薄造り、トマトの出汁煮、出し巻き卵
素麺(海老、椎茸、オクラ)

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