学園だより

学園歳時記【かんなづき第2号】〜天龍寺献茶式添釜

平成30年10月30日(火)

澄みわたる青空のもと、嵯峨嵐山の天龍寺にて坐忘斎家元奉仕による献茶式が執り行われました。 家元のご厚意により、多宝殿を会場とした茶席を茶道科3年生(55期生)が担当しました。
待合床には家元筆の扇面『太平多楽事』。席札には55期生手製の小茶巾入を配りました。

本席床には家元筆の『遠見山有色』、唐人笠に桔梗や藤袴、野菊など晩秋の草花。香合は淡々斎直書在判の菊丸です。 点前座の欠風炉には55期生手作の藁灰を敷きました。水指は朝鮮唐津耳付、薄器は六瓢棗。茶杓は大宗匠作『爽やか』、主茶碗は青釉『虹の峯』です。

菓子は彩雲をイメージしたこなし『瑞兆』。何度も試作を重ね、前日に3年生指導のもと茶道科全員で手作りしました。 「実り」をテーマに今回の茶席に臨んだ55期生。秋の実り、そしてこれまでの学園生活の学びの実りが満載のなか、およそ200名の喫客をもてなしました。

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