学園だより

学園歳時記【さつき第3号】〜新入生歓迎茶会

令和元年05月15日(水)

入学式から1か月が経ちました。満開だった校門脇の桜は青葉に様変わりし、新入生たちも学園生活に少しずつ慣れてきたようです。
5月15日(水)、上級生が席主となり新入生歓迎茶会を開催し、新入生28名をもてなしました。

待合床には大宗匠筆の扇面「江山風月主人」と山水画賛「話尽山雲海月情」がかかり、新入生を迎えました。


本席の床は「温故知新」。今回の茶会のテーマです。古銅象耳花入には凛とした鉄線、香合は波車蒔絵。ちょうど葵祭と日にちが重なったこの日、葵祭を感じつつ、学園生活が順調にすすんでいくようにとの想いが込められています。 点前座には矢立風炉先、長板二つ置で道安風炉と鯉桶水指。薄器は大宗匠在判の八つ橋平棗、銘「すず風」の茶杓は、かつて20年間ほど庭園の授業の講師をなさっていた中根金作先生の作です。菓子は山芋をたっぷり使った茶巾絞り、銘は「希望」。ピンクと緑、美しい色合いに仕上げました。

点心席では、素材の美味しさを活かした手料理が振る舞われました。温かいもてなしの心は新入生にとって大きな励みとなるでしょう。


〈献立〉    
向付…明石鯛細造 水前寺海苔 山葵      
煮物椀…海老真薯 大根 人参 木の芽      
八寸…烏賊 空豆      
酒…玲碧

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