学園歳時記【ながつき第1号】〜三笠宮彬子女王殿下講義「身近に感じる日本文化」

本年度より、三笠宮彬子女王殿下を本校の特別講師にお迎えして、茶道科2・3年生は1学期に1回、講義「身近に感じる日本文化」を受講しています。
白露を過ぎてもなお気温35度を超える暑い1日となった9月10日（火）、本年度2回目の講義がおこなわれました。今回の講義テーマは「日本の色を知る」。

冒頭、“日本の伝統色”について色名と色をどれくらい把握できているのか小テストをして、答え合わせと解説がありました。 次に、東洋と西洋の色文化の特色について具体例を挙げながら説明され、イギリス留学時代にドナルド・キーン博士の「源氏物語」の講義を受けて、ご自身が大きな感銘を受けられたことについても話が及びました。 最後は、源氏物語の「玉鬘」の巻を原文で読み、その多彩な色彩表現と色味について細やかに解説されました。 授業を受けた学生から「海外にはない日本独自の伝統的な色彩について、もっと勉強してみようと思います」という声が聞かれました。