学園だより

学園歳時記【かんなづき第1号】オムニバス講座「漆器に親しむ」講師:永島明子氏

令和2年10月12日(月)

今年度第1回目のオムニバス講座は京都国立博物館・学芸部教育室長の永島明子氏を講師にお迎えして開催しました。

講座の冒頭では漆の成分や特徴、漆加工の始まりについての説明がありました。   
日本と中国・朝鮮半島にしか自生しない漆は、古くから日本で工芸品として用いられ、進化していきます。話は縄文時代から始まり、時代別に多くの作品の画像を元に技法や特徴等、順を追ってお話しいただきました。
江戸時代には多くの漆芸品がヨーロッパへ輸出され、美しい漆芸作品を求め海外コレクターが増えていく様や、漆芸品が海外で多用途に用いられた事例を貴重な作品画像を元に解説いただきました。     
受講した学生からは「画像で見せていただいた作品はどれも技工をこらした美術品ばかりで、日本の漆芸品の素晴らしさを改めて認識しました」などの声が聞かれました。

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