学園だより

学園歳時記【さつき第1号】〜新入生歓迎茶会

令和3年05月27日(木)

入学から1か月が過ぎ、ようやく学園生活にも慣れてきました。早くも木陰が恋しくなる真夏日となった5月14日(金)、茶道科上級生が席主となり新入生19名をもてなしました。 今回の茶席は時節柄、感染対策に細心の注意をはらって、行なわれました。

待合床には登竜門の故事を表した「三級浪魚化龍」の画賛。また、この日のために上級生が用意した「くす玉」。昔は5月の節句に子供が健康に育つように“薬玉”を用意したことから、新入生への健康とお祝いの意を込め、飾られました。


本席は大宗匠筆「白珪尚可磨」。竹一重切花入に都忘れと京鹿の子。香合は鯉香合。 点前座は矢立風炉先、六瓢釜、寿棚に染付菱馬水指。 薄器は波蒔絵大棗、茶杓は大宗匠作 看脚下。「入学後、其々に関門がありますが、しっかり足元を見つめて乗り越えて欲しい」というメッセージが込められました。 また、今年度海外から入学予定でした留学生が感染予防対策の入国制限のため、未だ入国が出来ておらず、オンラインでの茶会参加となりました。







点心席では素材の味を活かした料理が振る舞われました。感染症予防で自粛生活が続く中で、新入生を激励する茶会となりました。





〈献立〉    
向付…鯛昆布締め、穂紫蘇、山葵、加減酢    
点心…そら豆扇面形ご飯、皐月鱒焼、粟麩田楽、ふきの白和え、沢庵      
椀物…えび真薯、ほうれん草、水前寺のり、花柚子      
酒…神聖

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