新入生歓迎茶会

人々の繋がりに感謝しながら

茶道科3年(43期) 木内 基

  天候にも恵まれた5月12日、恒例の新入生歓迎茶会を裏千家学園にて催しました。
  平成18年度は1席目に茶道科20名、2席目に1年コース10名、研究科7名、外国人研修コース(みどり会)1名の新入生を迎えました。
  待合(五、六の間)には先日の学校長講話で話を頂いた「平常心是道」を掛けました。学園での毎日の稽古の積み重ねが私達を支えていると実感し、新入生にも長いようで短い学園生活を大切にして欲しいとの願いです。
  本席(一、二の間)の床は家元学校長の「三級浪高魚化龍」。禅では修行者が回り道をせず厳しい接化・指導によって仏となるという意味があり、学園生活の心構えとして相応しいのではとの思いです。


席中での1年生

  裏千家学園では、点前実技以外でも多くの実習があり、そこから学んだ経験を活かして手作りの菓子と手作りの茶碗で薄茶一服召し上がっていただくことにしました。先生方の助言を頂きつつ作成した求肥餅も好評をいただき、胸を撫で下ろしました。


  薄茶の後、点心席(三、四の間)へ移り手作りの点心で一献を差し上げました。稽古茶事で学んだ盛り付けや配膳のタイミングにも心を配りました。
  新入生も私達も緊張していましたが、次第に和やかな雰囲気となり楽しい時間を過ごしました。茶会を終え、お客様の「ありがとう」の言葉に私達の疲れも心地よいものになりました。
  2・3年生全員で新入生をお迎えするという目標を持ち、主導こそ3年生でしたが2年生も準備段階から積極的に参加し、一体感を持っておもてなしが出来たことが私達の大きな経験・財産となりました。この喜びを忘れずに今後も日々の稽古を積み重ねて精進していきたいと思います。