観 月 茶 会


44期(2年)村田仁志

  10月13日、私達44期生が入学以来始めて席主をつとめて観月茶会を催しました。

  爽やかに晴れ渡る秋空とは裏腹に私達は緊張でいっぱいでしたが、必死で笑顔を作りお客様である在校生や先生方を迎えました。

  趣向は「竹取物語」。しばし皆様を物語の世界へご案内いたしましょう。


待 合 ・・かぐや姫の誕生(竹林)





本 席 ・・求婚(5人の皇子)

  仏の御石の鉢・蓬莱の玉の枝・火鼠の裘・龍の首の玉・燕の子安貝を道具や菓子によって表現しました。菓子は製菓実習で習ったことを実践し、蓬莱山の白い五の実をイメージして栗、芋、南瓜の餡をいれた外郎製の菓子を作りました。





点 心 ・・月へ帰る(別れを惜しむ)

  かぐや姫は御門に不死の薬を送り駿河の一番高い山で焚いてくださいと言い残します。不死の薬を焚いた富士の山からはかぐわしい香りが立ち込めたことでしょう。







  おもてなしのタイミングや半東としての会話の難しさなど反省する点は数多く残りましたが、それは次回以降への貴重な教訓として、今はやり終えた充実感とサポートしていただいた先生方や先輩方への感謝でいっぱいです。そして何より拙い席主ぶりに対しても温かい言葉で応えてくださったお客様の寛容さに、もてなす喜びを教わりました。今後一層努力をしていく気持ちを強めた一日でした。

席主となった44期生