平成20年度 謝恩茶会・卒業式・壮行会


  3月12日、13日、大地を潤す春の雨が降る中、謝恩茶会、卒業式、壮行会が執り行われました。


  【謝恩茶会 3月12日】

  九州では早くも桜の開花が報じられました。茶道科45期生による謝恩茶会が催されました。ご宗家はじめ講師、故郷の師匠、両親、卒業生など喫客200名余が春のひととき感謝の釜を楽しみました。

ご宗家をお迎えして 床の間のかざり
薄茶席 点心席

手作りの菓子、菓子器、黒文字

  校舎2階待合では「竹」をテーマに展示が行われ、卒業制作の茶杓などが展示されました。






  【卒業式・壮行会 3月13日】

  柔らかな雨の朝、茶道科45期生21名・1年コース4名・研究科9名・外国人研修コース5名が卒業、修了を迎えました。
  千 宗室学校長、千 容子副校長はじめご来賓、業躰講師が出席の中、家族や在校生の拍手にむかえられて卒業生が入場。粛々とした中、卒業式が開式となりました。卒業、修了証書の授与に続いて優秀学生の表彰が行われました。

代表による証書授与 外国人研修コース 証書授与

  学校長からは「それぞれの立場で過ごした時間は、これからの人生で大きな意味を持っていると思う。実技の中で言葉のやり取りを実践してきたと思うが、人と接しようと思ったとき強い味方は言葉です。言葉の一つ一つが自分をいかし、人をも生かすことを忘れぬように歩んでください。」と告辞。副校長からは「寮生活という特殊な環境の中、よく乗り越えて今日の日を迎えたことと思います。皆さんの中に小さな引き出しがたくさんできたと思いますが、新しい道に進んでも時折その引き出しを開けていろいろ思い出してほしい。さまざまな経験が役立つように願っています。在校生は春休み中何をすべきか考えて新学期を迎えるように。」と式辞がありました。
  ご来賓の倉澤行洋先生からはなむけの言葉が、在校生を代表して米田昌矢さんから卒業生に送る言葉が送られました。別れの寂しさと明日からの希望を胸に、熱い思いを込めて卒業生の早野愛花さんからは、三年間の感謝の言葉が述べられました。

卒業生 感謝のことば

3年1組 3年2組

1年コース 研究科

みどり会

  式後、利休御祖堂に卒業の報告をし、実技の先生方による呈茶を受けました。教室で家族を交えての昼食を楽しんだ後、思い出の学舎をあとにしました。

 呈茶(心花の間)

  夕刻は会場をホテルに移して学校長主催の壮行会が行われました。華やかな衣装に衣替えをした女子学生、タキシードに正装した男子学生など、卒業生たちはにこやかに入場。学校長、副校長の挨拶の後、来賓の中村昌生先生から祝辞、尼崎博正先生の乾杯の発声で和やかに会食となりました。



  在校生からは思い出の写真と共にお礼のメッセージ。感謝を込めた歌が披露されました。別れの涙あり・・楽しかった思い出あり・・
  それぞれの思いを胸に学園生最後の夜を楽しみました。