学園だより

学園歳時記【ながつき第3号】〜茶道科研修旅行〔前篇〕

平成25年9月20日(金)
秋晴れというには、あまりにも陽射しの強い日が続いています。 9月20日(金)、茶道科生が滋賀へ研修旅行に出かけました。午前8時、澄みわたる空のもとチャーターバスは寮を出発し、最初の目的地である彦根を目指します。 4日前に台風18号が猛威をふるい、名神高速道路上り線で土砂崩れが発生。予定を変更し大原から滋賀県に入り「途中越え」といわれるルートを通り、琵琶湖大橋を渡って湖東へ移りました。 さらに湖岸道路を1時間ほど北上し、当初の予定より遅れて彦根城へ到着。残念ながら、天守閣の見学は断念、彦根城のキャラクター「ひこにゃん」にも会えませんでした。
彦根城下の「埋木舎(うもれぎのや)」は旧彦根藩主・井伊家の屋敷跡。国の指定特別史跡(文化財)です。井伊直弼が13代藩主になるまでの不遇な青年時代を過ごし、文武の修練に励んだ「学問所」として知られています。 政局多難な時代に藩主となり、やがて江戸幕府の大老となる直弼は諸芸の達人でもありました。なかでも茶の湯においては、一期一会や独座観念などの理念を記した『茶之湯一会集』を大成。 玄々斎とならび幕末を代表する大茶人です。茶室「樹露軒」をはじめ、青年直弼の足跡を訪ねた後、彦根城博物館では学芸員の解説とともに、能装束や雅楽器、書画や武具など数々の所蔵品を鑑賞しました。

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