茶道の経験が全くありませんが、入学できますか?
茶道科は初心者の方も入学できますが、別科(1年コース・研究科)入学には裏千家の許状資格が必要です。茶道科は入学時点での茶道経験に個人差があっても、全員が基本動作(座る・立つ・歩くなど)の徹底した反復練習から始めます。続いて帛紗捌きなどの割稽古、盆略、平点前・・・と段階的に時間をかけて進んでいきます。初心者の方でも、在学中に飛躍的な進歩を見せるケースは少なくありません。
きものの着付けを心配される方も多いようですが、初めのうちは必要に応じて上級生が着付けを手伝います。早く上手に着るコツを教わり、数ヶ月もすれば短時間で着られるようになります。茶道科1年次は全寮制ですので、その利点が活かされています。
入学に年齢制限はありますか?
また、茶道科へも「第二、第三の人生を茶道と共に」という熱意を抱いて入学される社会人の方もいらっしゃいます。
高校を卒業したばかりの方も入学していますか?
かつては茶道科入学者の半数以上が高校新卒者でしたが、近年は大学新卒者や社会人入学者の比率が高くなっています。 ただし、別科(1年コース・研究科)の場合は、入学に茶道歴(許状資格)が関わるため高校の新卒者は非常に稀です。
研究科と1年コースの実技課目はどう違いますか。
研究科6か月コースと1年コースは基礎から奥伝まで段階を追ってすべての課目を履修しますが、
研究科3か月コース(春期・秋期)の実技課目は「行之行台子・大円草」までです。春期3か月コースから6か月コースへ進学すれば、すべての課目を履修することとなります。
コースによって修学期間が異なるため、各課目の時限数(稽古する回数)や進行の速さやが違います。また、カリキュラム(実技・講義・実習・その他)のバランスも違います。
茶道科と別科のカリキュラム比較を円グラフで紹介します。
寮は完全個室と伺いましたが、室内の設備について詳しく教えてください。
寮は全室にバス・トイレ、ミニキッチン、エアコン、洗濯機、冷蔵庫を完備し、タンス、ベッド、姿見も設置しています。
テレビやパソコン、電子レンジなどの電化製品、衣装ケースやカラーボックス、本棚といった収納家具は学生自身が必要に応じて持ち込んでいます。
また、半数ちかい学生がリース寝具を利用しています。
休みの日、学生はどのように過ごされていますか?
自室で勉強や読書をしたり、共用の茶室や大部屋で点前の稽古に励んだり、外出し美術館や京都の史跡を見学したり、休養にあてるなどさまざまのようです。
女子学生と男子学生それぞれ多い例をいくつか紹介します。
女子:史蹟めぐり サイクリング ショッピング 茶会 裁縫 読書 掃除
男子:散策 美術館見学 スポーツ 予習復習(点前・灰形など)